生検による術前病理診断が困難であった食道小細胞癌の1例 A Case of Small Cell Carcinoma of the Esophagus who Failed to be Diagnosed Correctly by Preoperative Endoscopic Biopsy

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抄録

症例は83歳, 男性。食思不振のため, 上部消化管内視鏡検査施行したところ門歯列より30cm付近に2cmの隆起性病変を認め, 生検の結果squamous cell carcinomaと診断され当科へ紹介された。術前診断Mt, sm3, 2.0×3.0cm, N0, H0, M0.Stage I。術式は, 高度の閉塞性肺障害のために開胸不能と考え非開胸食道抜去, 胸骨前胃管再建術を施行した。術後病理組織学的検査所見 : Undiffretiated carcinoma, small cell type>squamous cell carcinoma, cN0, 総合進行度cStage Iと診断した。術後経過は良好で, 退院したが術後9カ月目, 多発肝転移, 縦隔内再発を認め, 自宅で療養中であったが術後11カ月永眠された。早期食道小細胞癌の報告は極めて稀であり, 自験例は病理組織学的特徴, 形態学特徴からも初期像を観察できた興味ある症例であり, 診断および治療方針において反省を踏まえた上で報告する。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(5), 872-877, 2004-10-30

    Japanese College of Surgeons

参考文献:  22件中 1-22件 を表示

被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013764219
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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