横行結腸軸捻転の1例 Voluvulus of the Transverse Colon

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著者

抄録

患者は51歳の男性で, 腹痛, 腹部膨満感を主訴に当科を受診した。注腸検査にて横行結腸捻転症と診断し, 緊急手術を施行した。横行結腸が180度回転していたが腸管には虚血性変化を認めなかったため捻転部の整復術のみを施行した。術後経過良好であったが, 術後3年目に腸閉塞症状をくり返すようになり再び入院, 注腸検査にて結腸捻転症の再発を確認した。再度緊急手術を施行, 横行結腸が360度反時計回りに回転していた。前回同様に虚血性変化を認めなかったが, 再発例であり, 著明に拡張した捻転腸管を切除し, 一期的に吻合した。捻転の誘因としては, 横行結腸が過長である上に脾結腸曲の固定が弱く可動性が比較的大きかったことが考えられた。横行結腸捻転症の治療は, ほとんどの例で外科的治療が選択されているが, 整復術のみでは再発例が多く, 虚血性変化がない場合でも捻転腸管の切除が基本であると思われた。若干の文献的考察を加えて報告する。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(5), 894-897, 2004-10-30

    Japanese College of Surgeons

参考文献:  7件中 1-7件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013764285
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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