人工肛門部癌を含む異時性多発性大腸癌の1例 A Case of Metachronous Adenocarcinoma at a Colostomy Site

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抄録

症例は90歳の女性。87歳時下行結腸癌にて下行結腸部分切除術, 88歳時結腸吻合部再発にて結腸部分切除術, 単孔式人工肛門造設術施行した。脳梗塞後遺症にて施設入所中, 2000年12月より人工肛門部の出血を認め, 当科を受診した。人工肛門部の大腸に約1/4周性の2'型の病変を認め, 生検にて腺癌。人工肛門部大腸癌の診断で人工肛門切除, 再造設術を施行した。人工肛門部癌の本邦報告例は, 検索する限り7例のみである。人工肛門部は体表に露出しており刺激を受けて発癌しやすいはずであるが, 報告は稀であり, 早期発見可能と考えられるが, 実際には進行癌症例が多い。病理組織学的には, 分化型腺癌に比べ異時性多発癌に多いとされる粘液腺癌の成分を4例に認めた。初回手術後5年以上しての発症例が多く, 異時性多発性大腸癌を考慮した人工肛門部を含む残存大腸の長期的な経過観察が大切であると考えた。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(5), 907-910, 2004-10-30

    日本外科系連合学会

参考文献:  12件中 1-12件 を表示

被引用文献:  4件中 1-4件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013764327
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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