無水エタノール注入にて治癒した難治性胆汁瘻の1例 A Case of Biliary Fistula Successfully Treated by Absolute Ethanol Injection

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

腹腔鏡下胆嚢摘出時の前区域枝肝管離断例に対して無水エタノール注入を行い, 難治性胆汁瘻が治癒したので報告する。症例は45歳の女性で, 胆嚢結石症にて腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。術後に胆汁が漏出し, DIC-CTでは前区域枝肝管の造影剤は肝門部で漏出していた。そこで術後13日目に再手術を施行した。しかし炎症が著明で肝管の断端が不明確であったため, 胆道再建を断念して断端と思われる部位に糸針を掛けた。再手術後も1日約100mlの胆汁が漏出したため, 胆管粘膜の凝固固定を目的に再手術2カ月後から無水エタノール10mlを16日間連日注入した。次第に胆汁排泄量は減少し, 再手術3カ月後に退院した。退院後7カ月を経過したが, 肝機能は正常である。難治性胆汁瘻に対する無水エタノール注入療法は手技が容易で, 患者に与える侵襲も少ない。前区域枝肝管などの副肝管損傷例には試みるべき治療法と考える。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(5), 923-926, 2004-10-30

    日本外科系連合学会

参考文献:  7件中 1-7件 を表示

被引用文献:  4件中 1-4件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013764379
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
ページトップへ