左外腸骨動脈を取り巻く様に発育した骨盤内後腹膜脂肪腫の1例 A Case of Retroperitoneal Lipoma Developed Surrounding the Left External Iliac Artery

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抄録

症例は44歳の女性。近医で下腹部腫瘤を指摘され, 当科を紹介受診した。左側下腹部に径8cm×7cm大の弾性軟の可動性良好な腫瘤を触知した。腹部CTで腎動脈分岐部レベルから骨盤底に至る12cm×10cm大の分葉状, 内部濃度均一な後腹膜腫瘍を認めた。腫瘍は左外腸骨動脈を取り巻く様に発育しており, 左総腸骨静脈, 左尿管を外側へ圧排していたが周囲組織への浸潤は認めなかった。MRI脂肪抑制像で腫瘍は脂肪成分であることが示唆された。後腹膜脂肪腫, あるいは脂肪肉腫を疑い, 開腹摘出術を行った。腫瘍は左外腸骨動脈を取り巻きながら小骨盤腔内に存在していたが, 肉眼的に悪性の所見は認めず, 剥離は容易であった。局在から外腸骨動脈周囲脂肪織を中心に発育した脂肪腫が疑われた。病理検査所見は良性脂肪腫であった。経過良好で術後16カ月現在, 再発所見を認めていない。

収録刊行物

  • 日本外科系連合学会誌

    日本外科系連合学会誌 29(5), 927-931, 2004-10-30

    日本外科系連合学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013764387
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00002502
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    03857883
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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