温罨法が就床中の生体に与える影響に関する基礎的・応用的研究

• 長谷部 佳子

  愛知県立看護大学基礎看護学

書誌事項

タイトル別名

• Effects of Dry Local Heat on Cutaneous Blood Flow and Subjective Thermal Sensation in Normal Human Subjects Being in the Bed
• オンアンポウ ガ シュウショウ チュウ ノ セイタイ ニ アタエル エイキョウ ニ カンスル キソテキ オウヨウテキ ケンキュウ

抄録

この研究の目的は，温罨法の中でも科学的データが少ない ｢湯たんぽ｣ に関して，その湯温が生理学的計測値や主観的感覚に与える効果，およびこれらの計測値に与える身体的因子の影響を検討することにあった｡ <br> 女子学生14名を対象に湯たんぽ作成時の湯温を80℃と55℃の２種類，コントロールを寝床内温度とほぼ同等の30℃としたクロスオーバーデザインを組み，計測を行った｡ １被験者への温熱条件は無作為に割り付けて，１日１種類の温度のみとした｡ <br>　その結果，湯温の違いは寝床内湿度，足趾皮膚血流量，足底深部温，足底－前額深部温較差および温冷感覚に有意の影響を与え，湯たんぽ作成時湯温が80℃の場合は，55℃よりも被験者の温冷感覚において優れていた｡ また，温罨法実施前の計測値は，温熱感受性や体脂肪率の影響を受ける傾向を認めた｡ <br>　本研究は，温罨法を行う際の観察内容を明らかにすると同時に，湯温と使用方法に関する規準の見直しを示唆した｡

収録刊行物

• 日本看護研究学会雑誌

  日本看護研究学会雑誌 26 (5), 5_45-5_57, 2003

  一般社団法人 日本看護研究学会

キーワード

• 温罨法
• 湯たんぽ
• 足趾皮膚
• 足底深部温
• 温冷感覚

詳細情報

• CRID: 1390001205742376448
• NII論文ID: 130005143246
• NII論文ID: 10013923820
• NII書誌ID: AN00330079
• ISSN: 02859262
• ISSN: 21896100
• ISSN: 21883599
• DOI: 10.15065/jjsnr.20031020003
• NDL書誌ID: 6804614
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6804614
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004126562
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可