膜型人工肺のバイオラインコーティングとバランスコーティングの臨床的比較検討

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抄録

【要旨】今回我々は,Medtronic社製バランスコーティング膜型人工肺MAXIMAFORTE(M群)10例,およびJOSTRA社製バイオラインコーティング膜型人工肺QUADROX(J群)10例を対象として,ガス交換能,血液学的データ,回路構成について比較検討した。ガス交換能については,人工肺ガス層-動脈血酸素分圧較差(MaDO2)と炭酸ガス排出能による比較検討を行った。その結果,MaDO2および炭酸ガス排出能では両群間に有意差を認めなかった。また,血液学的データの比較ではLDH,CPK,好中球,フィブリノーゲン,FDP,C3,C4,CH50において両群間に有意差を認めなかった。血小板は体外循環開始30分後にM群が有意に低値を示した。GOT,白血球は帰室直後にJ群が有意に高値を示した。当院の回路構成への適応については,血液の流入および流出路が,当施設の人工心肺回路走行に逆らわないQUADROXの使用において,チューブ回路の余分なプライミングボリュームを減少することができた。人工肺の高性能化がすすむ現在,両人工肺の性能に関して,差はほとんどみられなかった。しかし,当施設の回路構成において,QUADROXの有用性に着目された。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 28(2), 24-26, 2001-06-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献:  2件中 1-2件 を表示

  • <no title>

    中島重徳

    肺機能検査, 1991

    被引用文献2件

  • <no title>

    椎名晋一

    臨床生理学, 1994

    被引用文献2件

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