重篤な不整脈が出現した維持透析患者に対する処方透析の経験

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

【要旨】今回我々は,維持透析患者に対して冠動脈バイパス手術(CABG)術後,透析中低カリウム血症が起因し不整脈から心室頻拍に陥り,透析施行困難な症例を経験したので報告する。症例は64歳,男性。平成7年9月冠動脈造影で#1total,#7 90%の狭窄を認め,手術適応と判断されたが拒否され内科的治療を行っていた。今回新たに#11 90%の狭窄を認め,同領域における急性心筋梗塞と診断された。手術を勧めたが拒否されたため経過観察となった。その後,胸痛発作出現し緊急CABGとなった。手術後,持続的血液濾過透析施行し,循環動態安定後透析へ移行となった。透析施行中,心室頻拍を起こしたが心臓マッサージ,電気的除細動の処置にて洞調律に回復したが,その後も透析中心室頻拍を繰り返した。透析による血清カリウム低下が誘因と考え,透析液カリウム濃度を4.0mEq/lに変更し,また透析条件の変更も行った。その後透析液の条件を変更しながら血清カリウムをコントロールすることにより,重篤な不整脈などの出現することなく透析を行うことができ他院転院となった。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 28(4), 19-21, 2001-12-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献:  4件中 1-4件 を表示

各種コード

ページトップへ