当院の脳分離体外循環システム

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抄録

当院の脳分離体外循環システムは,心筋保護液注入用ポンプと心筋保護回路を使用して,選択的脳灌流をも行うことができるシンプルな回路構成を特徴としている。本システムを2000年2月以降,胸部大動脈瘤手術において,超低温脳灌流を併用した中等度低体温体循環に臨床使用してきた。方法としては体外循環開始後より冷却を行い,膀胱温が28~30℃になった時点で大動脈を遮断して心筋保護液を注入した。弓部大動脈を切開後,腕頭動脈および左総頸動脈にカニュレーションを行った後,脳灌流を開始した。脳灌流量は500~600ml/分,送血温度は18~20℃とした。脳灌流中は心筋保護ポンプのマスタースレーブ機能を解除し,マスターポンプのみを用いた。また心筋保護液注入の間は脳灌流を停止した。体外循環中は膀胱温,咽頭温および鼓膜温,更に脳血流の指標に脳内酸素飽和度をモニターし,血液ガスはα-statにて管理した。本システムは装置および回路構成がシンプルで,緊急時にすばやく対応でき,また操作性も優れており有用であった。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 29(1), 4-6, 2002-03-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

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被引用文献:  1件中 1-1件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10013925868
  • NII書誌ID(NCID)
    AN1020635X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09122664
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  J-STAGE 
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