左心低形成症候群に対する Norwood 型手術の体外循環の経験

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抄録

【要旨】近年,新生児開心術の成績は,飛躍的に向上したが,左心低形成症候群(HLHS)に対してはいまだに満足が行くものではない。今回,HLHSに対する当院における体外循環法を報告する。Norwood型手術を10例に施行し,送血は腕頭動脈に3mmグラフトを吻合した。新大動脈の吻合途中から大動脈遮断を行い,腕頭動脈から上肢への血流を維持した。流量は0.4~0.8L/min/m2であった。平均の手術時体重2,824g,手術時間460分,体外循環時間250分,大動脈遮断時間77分,循環停止は5例で22分,選択的脳灌流時間44分,下行大動脈送血を4例に行った。手術成績は生存7例,早期死亡3例(30%)であった。同時期に行ったHLHS以外の新生児開心術34例中,生存31例,早期死亡3例(9%)であった。脳保護と心筋虚血時間短縮を目的に選択的脳灌流法を行った。左心低形成症候群に対するNorwood型手術は,その他の新生児開心術と比較すると成績は不良であり,手術手技の改良のみならず,体外循環補助手段の更なる進歩が必要と考える。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 29(2), 116-120, 2002-06-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献:  6件中 1-6件 を表示

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