体外循環離脱困難な症例に Controlled aortic root perfusion (CARP) 法を施行した1例 : CARP法を用いた強制的高圧冠灌流によるスパズムの抑制

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抄録

【要旨】今回,CABG施行後に著明なST上昇と血行動態の悪化を認めた体外循環(CPB)離脱困難症例に対し,Controlled aortic root perfusion(CARP)法を施行した。本来のCARP法は大動脈遮断解除直前に施行する心筋保護法の一つであるが,我々は大動脈を再遮断し心筋保護回路を用いて体循環血液を大動脈基部より注入した。CARP流量は,500mL/minで冠血管拡張剤を心筋保護回路側枝より注入して12分間施行した。CARP法によりSTの上昇を認めることなくCPBから離脱でき,その後もECG,血行動態ともに良好であった。CARP法は体循環とは別に冠灌流量,圧のコントロールが行え,注入した薬剤をすべて冠状動脈に灌流できる利点がある。今後当院では,CPB離脱困難時に施行する選択肢の一つに成り得ると考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology

    体外循環技術 = The journal of extra-corporeal technology 29(2), 146-148, 2002-06-01

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献:  6件中 1-6件 を表示

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