PCPS回路における血栓発生部位の検討

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当院では,年間約25例前後のPCPS症例を経験しており,その多くの症例において使用後の血液回路内に血栓の存在を認めた。そこで,今回我々は,遠心ポンプ・人工肺など8箇所に分類し,血栓の発生部位および発生量を比較検討した。血栓発生部位は,遠心ポンプの軸の周囲・熱交換器の流入側・流出側に血栓が多く発生していた。また,血栓発生量をレベル1~4の4段階に分類し,血栓発生部位における灌流時間とACT値で検討した結果,灌流時間が30時間を超えると血栓量が増加し, ACT値が200秒を下回ると血栓量が増加した。以上の結果から,遠心ポンプの軸の周囲や熱交換器流入側・流出側に血栓が多く発生するが, ACT値を長く保つことにより血栓量の発生を抑えられることが示唆された。

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