遠心ポンプを用いた新生児・小児補助循環の経験

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【要旨】1998年11月から1999年5月までの6ヵ月間に,新生児・小児の補助循環5症例に遠心ポンプを用いた。体重は2,200gから12kgであった。低流量域でも安定したコントロールが行えた。全例にECUM回路,カーディオトミーリザーバを組み入れることで,プライミング血および輸血血液の洗浄と,持続的血液濾過が施行でき,電解質の調整および水分バランスの調節が可能となり,FFPや血小板などの凝固因子の輸血を大量に投与できた。また,術後の低心拍出量症候群に対しソフトリザーバを用いたことで,左房圧,中心静脈圧の調節が容易となり,前負荷の軽減が可能となった。出血コントロールの困難な症例において,自己血回収装置で回収,洗浄処理したことにより輸血の軽減に繋がった。

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