頭頚部領域の悪性リンパ腫の治療総論ならびに放射線療法

書誌事項

タイトル別名
  • THE MULTIDISCIPLINARY MANAGEMENT OF MALIGNANT LYMPHOMAS ARISING FROM HEAD AND NECK AREA: FOCUSING ON THE ROLE OF RADIATION THERAPY

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抄録

頭頸部領域の悪性リンパ腫の特徴は, 臓器別に特徴的かつ多彩な疾患が発症することである。次のKey wordsすなわちWHO分類, 節外性リンパ腫, 予後因子が重要である。1) WHO分類 (2001年) により規定された各疾患は, それぞれ特徴的な病態と予後を示す。WHO分類別に治療戦略が立てられる。2) 同一病理型に対して同一治療を行っても生命予後は様々であり, 国際予後予測モデル (IPI) を用いて予後予測する。IPIは, 治療強度を決定する規準でもある。3) 頭頸部領域では, 節外性臓器別に発がんに関わる背景や原因が異なるため, 各臓器に特徴ある疾患が発症する。放射線治療に関しては, 節外性臓器別に照射技術が異なり配慮を要することが多い。悪性リンパ腫の診療には, 耳鼻科・頭頸部外科医, 血液病理医, 血液腫瘍内科医, 放射線腫瘍医などによる共同診療multidisciplinary approachが不可欠である。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 30 (3), 347-351, 2004

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (25)*注記

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