残廃材を原料とした建築用バインダレス小片断熱パネル(第3報)熱伝導率と耐落下衝撃性に及ぼす原料密度の影響

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  • ザンハイザイ オ ゲンリョウ ト シタ ケンチクヨウ バインダレス ショウヘン ダンネツ パネル ダイ3ポウ ネツ デンドウリツ ト タイラッカ ショウゲキセイ ニ オヨボス ゲンリョウ ミツド ノ エイキョウ

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抄録

原料密度の異なる4種類のプレーナー屑を用いて,建築用バインダレス断熱パネルを製造した。熱伝導率と耐落下衝撃性に及ぼす原料密度の影響について,パネル密度45-135kg/㎥の範囲で検討した結果,以下の知見が得られた。 原料密度はパネルの熱伝導率および耐衝撃性の双方に影響を及ぼした。すなわち,同一パネル密度で比較すると,原料密度が低いほど耐衝撃性に優れるが断熱性は劣った。また,パネル密度の増加とともに断熱性は低下するが,耐衝撃性は向上した。一方,十分な耐衝撃性は,原料密度に依らず圧縮比2.2以上で発揮された。断熱性と耐衝撃性を両立するパネル密度は,原料密度260,350,440,540kg/㎥の小片でそれぞれ,60,75,90,120kg/㎥であった。これらの中で最も熱伝導率が小さいのは原料密度260kg/㎥の小片であった。したがって,本断熱パネルの原料は低密度の方が有利と言える。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 50 (6), 397-403, 2004-01-01

    日本木材学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (11)*注記

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