膵癌治療の現況と展望

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  • New horizon of the treatment of pancreatic cancer

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抄録

膵癌はいまだに早期発見が困難であり, 拡大切除・拡大郭清によってもその予後は改善していないのが現状である. しかし, 早期発見への努力, 化学療法・放射線療法の進歩によってStage IVaをはじめとする進行膵癌の治療成績が向上してきた. また, 分子生物学的なアプローチにより, 膵癌の生物学的特徴を形成する遺伝子が少しずつ明らかとなり, それらを標的とした個別化治療への展望がみえつつある. わが国の膵癌全国集計は貴重なデータとして世界に発信されているが, 多施設共同の無作為臨床試験によって高いレベルのエビデンスと膵癌治療ガイドラインが作成されていかなくてはならない.

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