直腸癌骨盤内局所再発に対してリニアック照射を施行した結果, 回腸会陰皮膚瘻に陥った1例

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タイトル別名
  • A Case of Ileo-cutaneus Fistula in the Perineal Region due to Lineac Radiation for Local Recurrence of Rectal Cancer in Pelvis

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抄録

患者 : 54歳, 男性。平成7年12月, 便潜血反応陽性を指摘され平成8年5月, 当院を受診。精査にて直腸癌と診断され, 低位前方切除術施行。平成11年2月, 大腸内視鏡検査で吻合部口側に癌再発を認め, 腹会陰式直腸切断術施行。平成12年3月, イレウスで入院。保存的療法で改善傾向が認められず直腸癌の再発も考えられたため, 試験開腹術施行。Ileum loopが付着する小骨盤底に直腸癌局所再発を認めた。腸閉塞に対してはバイパス術を, 局所再発に対してはリニアック照射を施行。照射終了後の平成12年6月, 会陰部皮膚および骨盤腔内が自壊し食物残渣が排泄される状態となり巨大なholeを形成したため手術施行。小骨盤腔に固定されているintestinal loopを消化管経路より遮断した。術後, 会陰部のholeは徐々に縮小され平成13年1月には閉鎖した。CTでもtumorは完全に消失していた。現在, 会陰部はきれいに閉鎖され初回手術時より約8年経過したが, 再発徴候は認めていない。

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参考文献 (17)*注記

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