低容量遠心ポンプの使用経験―JMS社製ミクスフローポンプ―

書誌事項

タイトル別名
  • ―JMS社製ミクスフローポンプ―

この論文をさがす

抄録

(要旨)JMS社製ミクスフロー7(MFP)と日機装社製HPM-15(HPM)における臨床使用時の比較を行った。また,1L/min以下の流量における信頼性をMedtronic社製Bio pump(BIO)の電磁血流計を用いて,流量表示値と実測値から精度を測定した。MFPを使用することで成人用回路充填量を665mLに軽減できた。ドライブユニットは取り回しが良くレイアウトが良好に行えた。また,エアー抜きは容易で動作音も静かであった。しかし,使用上ドライブユニットとポンプの接続部に,脱落する可能性が見られた。コントロールノブは非常に軽く,流量の微調節が可能であったが,流量表示がLPMのみで表示に問題があると考えられた。流量計の精度は,BIOで誤差2~3%,実際量にして±10mL,MFPでは3~5%,+10~+20mLと高い精度を示したもののHPMでは- 13~-27%,-25~-170mLと大きな誤差を示した。MFPはHPMと遜色なく臨床使用が可能であった。MFPの特性を理解することで小児体外循環の低流量域での使用も可能と考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 32 (1), 68-70, 2005

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ