いびき・睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドラインをめぐって  成人の睡眠呼吸障害  治療について

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抄録

睡眠呼吸障害の治療にはUPPPに代表される外科治療とnCPAPや口腔内装置などの保存治療がある.我が国の睡眠呼吸障害は多因子疾患であり, 発症要因, 重症度, 合併症の有無とリスクを正確に把握し, 治療の目的 (騒音としてのいびきの改善.傾眠をきたす睡眠障害の改善.脳血管, 循環器疾患など合併症のリスク改善など) を明確にする.重症例では医学的な問題と社会的な影響が大きいという配慮から, 我が国ではAHI>20の場合はnCPAPが保険適応される.根治を目指す場合, 肥満は栄養指導による減量, 顎顔面形態異常には口腔内装置, 上気道疾患の手術というように一連の治療の中で, 保存治療, 外科治療を組み合わせる必要がある

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 17 (2), 177-185, 2005

    日本口腔・咽頭科学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (31)*注記

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