Bortezomibとデキサメサゾンの併用が有用であった治療抵抗性多発性骨髄腫の2症例

書誌事項

タイトル別名
  • Effective combination therapy of bortezomib and dexamethasone for two patients with refractory multiple myeloma
  • 症例 Bortezomibとデキサメサゾンの併用が有用であった治療抵抗性多発性骨髄腫の2症例
  • ショウレイ Bortezomib ト デキサメサゾン ノ ヘイヨウ ガ ユウヨウ デ アッタ チリョウ テイコウセイ タハツセイ コツズイシュ ノ 2 ショウレイ

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抄録

治療抵抗性多発性骨髄腫2例にbortezomibが有効でありデキサメサゾン(DEX)の併用により副作用を軽減することができた。症例1:62歳女性,多発性骨髄腫(MM)(IgG-κ型,病期III)の診断で多剤併用療法,自家末梢血幹細胞移植,サリドマイド療法を施行されたが寛解は得られなかった。Bortezomib療法を2コース施行しIgG値は8040から1020mg/dlに低下,骨髄中形質細胞は78.1%から1.2%に低下した。1コース目に皮疹,貧血,血小板減少等の副作用が見られたが,2コース目はDEXを併用し副作用が軽減された。症例2: 43歳男性,MM(IgD-λ型,病期II)と診断され大量化学療法を含む治療に抵抗性であった。2コースのbortezomib療法でIgD値は2140から623mg/dlに低下した。全身倦怠感,貧血,血小板減少が1コース目に見られたが,DEXを併用した2コース目では副作用が軽減された。BortezomibとDEXの併用は従来の治療に抵抗性であるMMに対しても有効であり,副作用を軽減することが示唆された。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 46 (4), 269-273, 2005

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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