都市近郊における不耕作後の推移に対する農地条件の影響  [in Japanese] Influence of the location and the base conditions of farmland to transition after abandonment of cultivation in the suburban area  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Author(s)

Abstract

都市化による地価の高騰、市街地の拡大、雇用機会の拡大などの影響から、都市近郊の農地は粗放化するといわれている1) 2) 。2000年農業センサスによると、都市的地域の耕作放棄地面積は約36、000ha、耕作放棄地率注1) は約5.8%で、多くの農地が利用されていない状態にあることがわかる。都市近郊の不耕作地注2) の発生に関しては、不耕作地率の高い地域が都心から遠心的に移動していることや、農家居住地から離れた農地が不耕作地にされやすいことが知られている3) 4) 5) 。またその発生要因に関しては、労働力や農地条件などの営農に関する問題の他に、人口増加やDID面積率、地価といった都市化の影響が関わっていることや、兼業収入が主である農家が、労働力の行き渡らなくなった農地を不耕作にしていることが明らかにされている4) 6) 。一方、都市近郊では、主に「都市計画法」と「農業振興地域の整備に関する法律」 (以下 : 農振法) の2法によって、開発内容に制限が加えられているが、市街化調整区域であっても例外的な開発行為 (一定規模以上の計画的開発、農家の分家住宅、生活必需品店舗等) や、既存宅地の確認制度による建築行為により、相当量の開発行為・建築行為が存在している。また、開発行為や農地転用の制限の厳しい農用地区域以外では、農業的土地利用と都市的土地利用との混在が生じやすくなっており、農地の面的利用の妨げとなっている7) 。不耕作地のその後の利用変化に関しては、九鬼が再び耕作が行われるケースも存在することを明らかにし、その際利用が分かれることに対して、農家居住地との距離や農地の道路への接続の有無が影響していることを明らかにしている8) 。しかし不耕作後の利用実態に関しての研究は未だ少ない。都市近郊では、前面道路の不備や農業機械の駆動の難しさ等といった、農地の基盤条件の不利だけでなく、市街化による環境悪化によっても不耕作地が発生するといわれている。そこで本研究では不耕作地のその後の土地利用状況を、現地調査により不耕作から耕作が再開された農地、不耕作のままの農地、不耕作から都市的土地利用へ変化した農地の3つに分け、それらへの分化に農地の立地・基盤条件がどのように影響しているかを明らかにすることを目的とする。

Journal

  • JOURNAL OF RURAL PLANNING ASSOCIATION

    JOURNAL OF RURAL PLANNING ASSOCIATION 23, 265-270, 2004-11-30

    THE ASSOCIATION OF RURAL PLANNING

References:  10

Cited by:  1

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10016241104
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00386889
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    09129731
  • NDL Article ID
    7151723
  • NDL Source Classification
    ZR8(科学技術--農林水産--農産--農業経済学)
  • NDL Call No.
    Z18-1918
  • Data Source
    CJP  CJPref  NDL  J-STAGE 
Page Top