慢性期心内膜カテーテル電極引き抜き時の張力に関する実験的検討 タインド型およびスクリューイン型電極の比較

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タイトル別名
  • Experimental examination on tension in pull-out of chronic stage endocardial catheter electrode . Comparison of tighten and screw in type electrode.
  • ―タインド型およびスクリューイン型電極の比較―

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抄録

一度植え込まれたペースメーカー心内膜電極を抜去する事は通常ありえないが,感染を引き起こし菌血症となるとペースメーカー本体はもとより,電極そのものを抜去しない限り感染を治癒させることは極めて困難である。感染リードの抜去法に関してはこれまで多くの報告があるが,いずれも確実性や安全性,あるいは経済性の点で問題があると言わざるを得ない。そこで今回我々は,スクリューイン型電極とタインド型電極の慢性期抜去時に要する張力を,雑種成犬を用いて実験的に比較検討する機会を得た。結果:スクリューイン型電極の抜去に要する張力は,タインド型電極の4分の1にしかすぎず,慢性期においても比較的容易にかつ用手的に抜去できるものと考えられた。スクリューイン型電極の急性期および慢性期の刺激閾値の安定性については最近の臨床で証明されており,従って感染などを考慮した場合タインド型電極より,むしろスクリューイン型を選択すべきと考えられた。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 23 (1), 25-28, 1996

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献 (5)*注記

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