力学統計的局所化による新しい風況予測手法の提案と実測による検証

  • 山口 敦
    東京大学 大学院工学系研究科総合研究機構
  • 石原 孟
    東京大学 大学院工学系研究科総合研究機構
  • 藤野 陽三
    東京大学 大学院工学系研究科社会基盤学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • DYNAMICAL STATISTICAL DOWNSCALING PROCEDURE FOR WIND CLIMATE ASSESSMENT AND ITS VERIFICATION BY OBSERVATION
  • リキガク トウケイテキ キョクショカ ニ ヨル アタラシイ フウキョウヨソク シュホウ ノ テイアン ト ジッソク ニ ヨル ケンショウ

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抄録

本研究では数値流体解析に基づく風工学の手法と地域気象解析に基づく気象学の手法を融合することにより,現地観測によらない力学統計的局所化手法を提案し,青森県竜飛岬において観測データを用いて検証を行った.その結果,以下の結論を得た.津軽海峡では夏季に大気の成層により風の収束が起こり,竜飛岬付近では1年を通じて風速が高い.数値流体解析と標準実風況変換により,局所地形による風況の空間分布が再現され,竜飛ウィンドファームにおける年平均風速の平均予測誤差は7.6%であった.また空間的条件付ネスティング手法を用いた場合と比較すると,龍飛埼灯台の年平均風速の予測誤差は29.8%から4.6%に改善され,時間的条件付きネスティング手法を用いた場合と比較すると,月平均風速の予測誤差は19.3%から5.9%に改善された.

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