アルカリ骨材反応で変状を起こしたコンクリート部材の耐震性能

書誌事項

タイトル別名
  • Seismic Performance of Concrete Piers Deteriorated by Alkali Silica Reaction
  • テクニカルレポート アルカリ骨材反応で変状を起こしたコンクリート部材の耐震性能--現地調査と載荷実験による評価
  • テクニカルレポート アルカリ コツザイ ハンノウ デ ヘンジョウ オ オコシタ コンクリート ブザイ ノ タイシン セイノウ ゲンチ チョウサ ト サイカ ジッケン ニ ヨル ヒョウカ
  • 現地調査と載荷実験による評価

この論文をさがす

抄録

近年, アルカリ骨材反応 (ASR) による膨張により, 鉄筋の曲げ加工部などの一部で鋼材が破断する事例が複数報告された。一方, 実際にASRによる劣化を受けているコンクリート構造物の多くは鉄筋の破断まで至っておらず, 適切なモニタリングを行いながら供用することが可能と思われる。本報告では, 全国の高速道路橋においてASRで劣化した構造物の鉄筋ひずみの実態を調査するとともに, ASRで膨張した梁試験体を用いて交番載荷実験を行い, 耐震性能の検証を行った。その結果, ASRにより変状を起こした構造物の鉄筋ひずみは500-1500μ程度であり, このうち, 1000μ以下の範囲であれば鉄筋の破断が確認されない限り, 鉄筋コンクリート構造物では耐震性能の明確な低下は見られないことを示した。

収録刊行物

  • Concrete Journal

    Concrete Journal 44 (3), 34-42, 2006

    Japan Concrete Institute

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ