スタウロスポリンによる4倍体Meth-A細胞の多倍体化

  • 藤川 孝三郎
    金沢医科大学,総合医学研究所,細胞医学研究部門
  • 宮越 稔
    金沢医科大学,総合医学研究所,細胞医学研究部門
  • 山岸 裕子
    金沢医科大学,総合医学研究所,細胞医学研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Polyploidization of Tetraploid Meth-A Cells by Staurosporine

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抄録

<p>タンパク質リン酸化酵素阻害剤であるスタウロスポリン(SS)による4倍体Meth-A細胞の多倍体化を検討した。4倍体Meth-A細胞はSSでよく多倍体化されたが,2倍体細胞はされなかった。薬剤濃度を徐々に下げると多倍体化はさらに進行した。8倍体及び10倍体のDNA含量を持つの細胞クローンが薬剤除去後20日の細胞集団から得られた。それらの多倍体細胞のG1,S,G2/M期の時間は親の4倍体細胞のそれとほとんど等しかった。これらの知見はSSによる多倍体化は2の冪乗をはずれる多倍体細胞の生成に関係しているということを暗示している。</p>

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参考文献 (26)*注記

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