体内時計の分子機構―腸・肝臓などの末梢臓器は時をどのように刻むか―

  • 岡村 均
    神戸大学大学院医学系研究科脳科学講座分子脳科学分野

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タイトル別名
  • Molecular Mechanisms of Circadian Clock: how digestive organs tick?

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抄録

近年の時計遺伝子の発見で,全身の臓器にローカルな「時計」があることが明らかとなった.この時計は,約24時間周期の行動やホルモンのサーカディアンリズムを司る脳にあるマスタークロックである視交叉上核の時計と,同じ遺伝子機構で時を刻んでいると考えられる.全身の末梢時計と主時計が編み出す「時計発振」は,腸管や肝臓での時間特異的な酵素発現をコントロールするだけでなく,細胞周期をコントロールする.これには,リズミックなホルモン分泌もかかわっている可能性が高い.<br>

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