米沢織物産地の現状と課題

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タイトル別名
  • A Study on the Present Conditions and Problems of Yonezawa Textile Production Area
  • ヨネザワ オリモノ サンチ ノ ゲンジョウ ト カダイ

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抄録

日本の繊維産業を取り巻く環境は輸入品の増加を始め、長期に渡る不況、消費者の購買行動の変化など、そのため当該産業の規模縮小が進展している。今絹織物業も同様な後退を余儀なくされている。そのため織物各産地とも生き残りのための方策が鋭意模索されている。そこで小稿では伝統的な織物産地を構成する山形県米沢市に着目し、当該産地の現状と課題を明らかにすることを目的とし、2003年冬季に現地聞き取り調査を実施した。考察結果として、当産地は織布関係の織物産地では中位に位置し、なお産業としての規模は後退基調である。産地は呉服部門と服地部門を併せ持つ、両面産地である。生産額からは婦人服地生産が主力であるが、現在和装及び洋装小物を含む、多品目少量生産への展開である。流通の現状は服地部門に代表される通り、多岐にわたる流通経路の展開である。課題については産地企業としての自立強化と後継者確保に対するものづくり提示を指摘できる。

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