ノックダウンマウス作製ツールとしてのRNA干渉

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  • RNA Interference as a Tool for Producing Knockdown Mice

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抄録

遺伝子機能研究において、遺伝子改変マウスを用いた個体レベルでの解析は不可欠なものとなっている。これまで遺伝子改変マウスは、トランスジェニックマウスや遺伝子ターゲティング法に基づくノックアウトマウスやノックインマウスが作製されてきた。そして近年、遺伝子機能の解析手法としてRNA干渉(RNA inerference、RNAi)によるノックダウン法(標的遺伝子発現抑制)が哺乳動物でも確立されるとともに、急速に普及してRNAiによるノックダウンマウスの作製も可能となった。本稿では、RNAiノックダウンマウスに焦点を当て、基礎的・臨床的側面から解説する。まず、RNAiの原理とRNAiノックダウン生物について紹介し、続いてノックダウンマウスの作製に至るまでの行程に触れ、受精卵へのインジェクション法やES細胞を用いた方法について解説する。さらに、コンディショナルノックダウンマウスについて紹介する。最後に臨床応用に向けての研究動向についても触れて、我々のノックダウン作製例を紹介するとともに、病態モデルマウスに対する治療効果について展望する。

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参考文献 (94)*注記

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