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- タイトル別名
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- USE OF AN OMENTAL FLAP FOR MIDDLE SKULL BASE RECONSTRUCTION
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抄録
頭蓋底の再建では,頭蓋と鼻腔との確実な閉鎖が求められる。通常は遊離腹直筋皮弁などの遊離皮弁にて再建することが多い。しかし中頭蓋底のように奥深く複雑な欠損を死腔なく充填することは難しい。われわれは,中頭蓋底再建に遊離大網移植を行い有用であったので報告する。最近の5年間にわれわれの施設で行った中頭蓋底再建は8例で,側頭窩下腫瘍が3例,外耳道腫瘍が2例,上顎癌の頭蓋底侵潤が1例,副咽頭間隙腫瘍が1例,斜台腫瘍が1例であった。再建に用いたのは大網が5例,腹直筋が3例であった。大網移植を行った5例のうち1例で髄液瘻を認めたが,保存的に治癒した。腹直筋皮弁にて再建した3例のうち2例において感染し,1例は保存的に治癒したが,1例では遊離大網移植を行うことで治癒した。大網は,volumeの調節がしやすく,柔軟性があるため,狭い部分にも充填しやすく,複雑な欠損となる中頭蓋底の再建に有用であると考えられた。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 31 (4), 498-502, 2005
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205222417920
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- NII論文ID
- 10017080738
- 130004509889
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- NII書誌ID
- AA11985555
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可