口腔及び性器淋菌感染症に対するCeftriaxone, Cefditoren投与の臨床効果

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タイトル別名
  • CLINICAL EFFECT OF CEFTRIAXONE AND CEFDITOREN ADMINISTRATION AGAINST ORAL AND GENITAL GONOCOCCAL INFECTION
  • コウクウ オヨビ セイキ リンキン カンセンショウ ニ タイスル Ceftriaxone Cefditoren トウヨ ノ リンショウ コウカ

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抄録

淋菌感染症 (口腔及び性器) について性産業従事者 (CSW) を対象とし, 臨床所見とCeftriaxone (CTRX), Cefditoren (CDTR) 投与の臨床効果を検討した。淋菌検査は口腔 (DNAprobe法) 性器 (PCR法), クラミジア抗体検出 (ELSA法) によった。<BR>1. 口腔感染症群 (n=20) では, クラミジア感染 (65%), ヘルペス感染 (25%), 性器淋菌感染 (35%) を認めた。扁桃炎9/9, 咽頭炎4/11に咽頭痛を, 発熱・頸部リンパ節腫脹は扁桃炎3/9に認められた。パートナー感染8/20 (40%) であった。CTRX (1-29/日×3日間) 投与 (n=11), CTRX (1-2g/日×1-3日間) 投与後のCDTR (300mg/日×3-7日間) の継続投与 (n=9) も全例有効であった。<BR>2. 性器感染症群 (n=35) では, クラミジア感染 (65・7%), ヘルペス感染 (25.7%), 口腔淋菌感染 (17.1%) は扁桃炎3/6, 咽頭炎3/6であった。CTRX (1-29/日×2-3日間) 投与群 (n=14), CDTR (300mg/日×5-7日間) 投与群 (n=5), CTRX (1-29/日×1-3日間) とCDTR (300mg/日×3-7日間) の継続投与群 (n=14) など全例に有効であった。骨盤腹膜炎 (n=2) では, CTRX (2-49/日×3-7日間) 投与が有効であった。

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参考文献 (18)*注記

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