干渉パール顔料塗布膜の反射光制御

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タイトル別名
  • Control of the Reflected Light from Pearl-Pigmented Layers
  • カンショウ パール ガンリョウ トフ マク ノ ハンシャコウ セイギョ

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抄録

代表的な干渉パール顔料である雲母チタンについて, 粒径の違いが塗布膜の光学特性に及ぼす影響を変角分光反射率測定により検討した。その結果, 小粒径雲母チタンは中粒径のものにくらべて, 干渉光強度の角度依存性が小さいことがわかった。一方で, 粒径が小さいと干渉光強度が低下する傾向にあった。多層膜光学シミュレーションの結果, 雲母チタンの基材である雲母層をより低屈折率の物質に置換することで, 干渉光を強めることができると予想された。そこで, 雲母チタンの雲母を空気層に置換した中空構造の小粒径パール顔料塗布膜の光学特性を検討した。その結果, 中空構造を有するパール顔料の塗布膜は広い角度領域で高彩度の干渉色を呈することが確認された。この新規パール顔料を応用し, 肌色を効果的に制御可能なパウダーファンデーションを得た。

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