白癬の多発する育成牛群に対する塩化ジデシルジメチルアンモニウムの消毒効果

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タイトル別名
  • Effect of Didecyl Dimethyl Ammonium Chloride on Herds of Calves With Widespread Instance of Ringworm
  • 日本獣医公衆衛生学会会誌 白癬の多発する育成牛群に対する塩化ジデシルジメチルアンモニウムの消毒効果
  • ニホン ジュウイ コウシュウ エイセイ ガッカイ カイシ ハクセン ノ タハツ スル イクセイ ギュウグン ニ タイスル エンカ ジデシル ジメチル アンモニウム ノ ショウドク コウカ

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抄録

Trichophyton verrucosumを原因菌とした牛白癬の多発する牛群において, 塩化ジデシルジメチルアンモニウム製剤 (DDAC) の野外効果を評価した. 2004年11月から2005年1月の間, 1週間隔で鹿児島大学農学部付属牧場育成牛群および畜舎環境へDDACを噴霧した.T. verrucosumは環境材料から分離し, また消毒開始前と開始6週後に個体ごとに白癬総面積を計測し, 症状の改善度を評価した. 消毒開始前, 育成牛43頭のうち30頭 (70%) が頭頸部を中心とした白癬に罹患しており, また本菌は鉄製の環境材料から高率に分離された. 消毒7週目に本菌は環境から分離されなくなり, その間罹患牛は18頭 (42%) に減少した. 以上より, DDACの牛体, 鉄製の環境への噴霧は白癬の治療, 防除に有効であることが判った.

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