ラグスクリューボルトの引抜き性能発現機構（第３報）繊維直交方向引抜き理論の構築

• 中谷 誠

  京都大学生存圏研究所

• 小松 幸平

  京都大学生存圏研究所

書誌事項

タイトル別名

• Mechanism of Pull-out Performance in Lagscrewbolted Timber Joints III. Development of a theory of pull-Out properties perpendicular to the grain
• ラグスクリューボルト ノ ヒキヌキ セイノウ ハツゲン キコウ ダイ3ポウ センイ チョッコウ ホウコウ ヒキヌキ リロン ノ コウチク
• Mechanism of Pull-out Performance in Lagscrewbolted Timber Joints III.†
• Development of a theory of pull-out properties perpendicular to the grain
• 繊維直交方向引抜き理論の構築

抄録

木質材料の繊維方向に対し直交に埋込んだラグスクリューボルトの引抜き理論式を，前報において繊維平行方向の引抜き理論式と同様に，Volkersenモデルを参考に導いた。また，繊維直交方向に埋込まれたラグスクリューボルト特有の引抜き物理常数であるせん断強度fv₉₀とせん断剛性係数Γ₉₀を，厚さ15mmの薄板試験体の引抜き実験より求めた。そして，この理論を用いるうえで必要となる木質材料の有効面積A_wを，ラグスクリューボルトの使用条件により，弾性床上の梁の理論または梁の曲げ理論を基に，エネルギー的に等価となる面積として導いた。この理論から求めた理論値の妥当性を検証するために，形状の異なる3種類のラグスクリューボルトを用い，埋込み深さを段階的に変化させ引抜き実験を行った。その結果，理論式によって引抜き性能を推測できることがわかった。

収録刊行物

• 木材学会誌

  木材学会誌 52 (3), 160-167, 2006

  一般社団法人 日本木材学会

キーワード

• lagscrewbolt
• pull-out
• perpendicular to the grain
• Volkersen model
• effective area (<i>A</i>_w)

詳細情報

• CRID: 1390001206352749312
• NII論文ID: 10017505136
• NII書誌ID: AN00240329
• DOI: 10.2488/jwrs.52.160
• ISSN: 18807577
• ISSN: 00214795
• NDL書誌ID: 7970998
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7970998
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可