メトロニダゾールを用いた<i>Helicobacter pylori</i> の2次除菌療法により血小板数の改善を得た慢性特発性血小板減少性紫斑病

書誌事項

タイトル別名
  • Successful platelet recovery after the second eradication of <i>Helicobacter pylori</i> with metronidazole in two patients with chronic idiopathic thrombocytopenic purpura
  • 症例報告 メトロニダゾールを用いたHelicobacter pyloriの2次除菌療法により血小板数の改善を得た慢性特発性血小板減少性紫斑病
  • ショウレイ ホウコク メトロニダゾール オ モチイタ Helicobacter pylori ノ 2ジジョキン リョウホウ ニ ヨリ ケッショウバンスウ ノ カイゼン オ エタ マンセイ トクハツセイ ケッショウバン ゲンショウセイ シハンビョウ

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抄録

Helicobacter pylori (H. pylori) 感染陽性の慢性特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) に対する除菌療法の有用性について多くの報告がなされている。我々は, プロトンポンプ阻害剤 (PPI) +アモキシシリン (AMPC) +クラリスロマイシン (CAM) 療法による除菌に失敗した慢性ITPの2症例に対して, メトロニダゾール (MNZ) を用いたPPI+AMPC+MNZ療法により2次除菌を行った。2例とも除菌に成功し, 血小板数は除菌後1カ月後には速やかに増加し慢性ITPの寛解を得た。近年H. pylori 感染陽性の慢性ITPにおいては除菌療法が第1選択の治療に位置付けられるようになってきている。本邦ではPPI+AMPC+CAM療法が標準的除菌療法となっているが, PPI+AMPC+MNZ療法も除菌には同様に有効であり, CAMを含む1次除菌療法の失敗例には, 試みるべき治療と考えられる。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 47 (5), 392-395, 2006

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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