薬物の生体膜輸送特性とＤＤＳ　　脳関門輸送の分子機構と脳へのＤＤＳ

• 大槻 純男

  東北大学大学院薬学研究科, 東北大学未来科学技術共同研究センター SORST, 科学技術振興機構

書誌事項

タイトル別名

• Drug delivery system based on transport characteristics of biological membranes Molecular mechanisms of blood-brain barrier transport system and its contribution to drug delivery to the brain

抄録

血液脳関門は, 脳への薬物分布を制限するため脳へのDDSにおいて大きな問題となる. 近年の研究の進展により, 多くの輸送系が血液脳関門に存在し, 関与分子が同定された. その結果, 血液脳関門には, 供給輸送系と排出輸送系が存在し, 薬物がどの輸送系で認識されるかが, 脳への移行性に非常に重要であることが明らかになりつつある. さらに, 脳関門輸送系を積極的に利用することで脳へのDDSを実現する非ウイルス性キャリアの開発が進んでいる. 本稿では, 薬物輸送の観点から血液脳関門の輸送機構の最新の知見を紹介する.

収録刊行物

• Ｄｒｕｇ　Ｄｅｌｉｖｅｒｙ　Ｓｙｓｔｅｍ

  Ｄｒｕｇ　Ｄｅｌｉｖｅｒｙ　Ｓｙｓｔｅｍ 21 (2), 102-110, 2006

  日本DDS学会

キーワード

• blood-brain barrier
• brain capillary endothelial cells
• transporter
• receptor
• non-viral carrier

詳細情報

• CRID: 1390001204640508032
• NII論文ID: 10018118754
• NII書誌ID: AN10084591
• DOI: 10.2745/dds.21.102
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD28Xks1CntbY%3D
• ISSN: 18812732
• ISSN: 09135006
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006148824
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可