ICD管理業務と臨床工学技士の役割

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抄録

【要旨】高度医療の発展に伴い,植込み型除細動器(ICD)植込み患者数も増加傾向にある。そのような状況の中で,ICDの専門性を考慮すると患者の管理体制の整備は重要である。当院では2001年より我々臨床工学技士(CE)が医師の指示の下ICD管理業務を行っている。業務内容は植込み前に行われる心臓電気生理学的検査,植込み手術,定期ICD外来,臨時点検,患者管理などである。点検件数は増加傾向であり,頻脈に関する設定変更は定期点検6件(4.8%),臨時点検13件(27.7%)であった(p<0.001)。このことから臨時点検での対応が重要であることが考えられ,特に誤作動発生時などでは迅速な対応が患者のQOLを向上させる。CEがICD管理業務を行うことにより安全かつ効率的な管理体制が整った。

収録刊行物

  • 体外循環技術

    体外循環技術 33 (3), 367-369, 2006

    一般社団法人 日本体外循環技術医学会

参考文献 (4)*注記

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