書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Evaluation of Treatments of T1/T2 Hypopharyngeal Squamous Cell Carcinomas
- カイントウガン T1 T2 ショウレイ ノ チリョウ セイセキ サイハツ ショウレイ ノ ケントウ
- ―再発症例の検討―
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抄録
1989年から2003年までの15年間に当科で治療を行った下咽頭癌一次症例235例のうちT1, T2の99例 (男性85例, 女性14例, 年齢31~95歳, 平均64歳) を対象に, 各種臨床的因子に基づく解析を行った。T分類はT1 : 17例, T2 : 82例で, N分類はN0 : 47例, N1 : 18例, N2 : 30例, N3 : 4例で, 病期はStage I : 9例, II : 38例, III : 18例, IV : 34例であった。部位別では梨状陥凹63例, 輪状後部22例, 後壁14例であった。治療の内訳はレーザー減量後放射線治療 (以下, レーザー&放射線) 41例, 咽頭喉頭頸部食道摘出25例, 咽頭部分切除14例 (喉頭保存10例, 喉頭摘出4例), 放射線治療単独9例, 放射線化学療法7例, レーザー切除3例であった。喉頭摘出は98例中28例に行われ, 喉頭保存は70例 (71.4%) であった。死因特異的5年累積生存率はT1 : 87.4%, T2 : 74.8%, 全体は76.6%であった。5年粗生存率は47.9%, 5年局所制御率はT1 : 70.0%, T2 : 89.5%, 全体は86.9%であった。99例のうち原発巣再発10例, リンパ節再発7例, 遠隔転移9例を認めた。死因は原病死20例 (原発巣死1例, リンパ節死6例, 遠隔転移死9例, 合併症死3例, 手術死1例) でありT1, T2症例でも根治治療後に化学療法を積極的に行う必要がある。
収録刊行物
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- 日本気管食道科学会会報
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日本気管食道科学会会報 56 (3), 265-272, 2005
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679991217792
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- NII論文ID
- 10018302725
- 40006804445
- 130004469743
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- NII書誌ID
- AN00187474
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- ISSN
- 18806848
- 00290645
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- NDL書誌ID
- 7391292
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可