頸部経路にて治癒し得た深頸部膿瘍に併発した縦隔膿瘍の２例

• 大久保 啓介

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室 佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科

• 塩谷 彰浩

  防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座

• 齋藤 康一郎

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 茂呂 和久

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 荒木 幸仁

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 池田 麻子

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

• 福田 宏之

  国際医療福祉大学東京ボイスセンター

• 小川 郁

  慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Two Patients with Mediastinal Abscess Complicated with Abscess in the Deep Cervical Region, Who Recovered by Transcervical Mediastinal Drainage
• 症例報告 頸部経路にて治癒し得た深頸部膿瘍に併発した縦隔膿瘍の2例
• ショウレイ ホウコク ケイブ ケイロ ニテ チユ シエタ シンケイブ ノウヨウ ニ ヘイハツ シタ ジュウカク ノウヨウ ノ 2レイ

抄録

外科的排膿が必要な深頸部膿瘍に縦隔膿瘍を併発した症例に，頸部経路による深頸部·縦隔膿瘍排膿術を先行させ良好な経過を辿った2症例を呈示した。56歳男性。深頸部膿瘍に対して膿瘍切開排膿術施行するも，縦隔膿瘍を併発した。頸部経路による縦隔膿瘍ドレナージを施行し経過良好であった。70歳女性。咽頭後隙から縦隔まで連続する膿瘍腔を認め，頸部経路による排膿術を施行し，経過良好であった。膿瘍が比較的限局しており，ガス像がなく，壊死組織が少ないなど，症例を限定すれば，頸部経路による頸部·縦隔膿瘍排膿術を先行させる治療は非常に有用と考えられた。

収録刊行物

• 日本気管食道科学会会報

  日本気管食道科学会会報 57 (4), 385-392, 2006

  特定非営利活動法人 日本気管食道科学会

キーワード

• 深頸部膿瘍
• 降下性壊死性縦隔炎
• 縦隔膿瘍
• 頸部経路
• 縦隔膿瘍ドレナージ

詳細情報

• CRID: 1390282679991341056
• NII論文ID: 130004469772
• NII論文ID: 10018332625
• NII書誌ID: AN00187474
• DOI: 10.2468/jbes.57.385
• ISSN: 18806848
• ISSN: 00290645
• NDL書誌ID: 8066818
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8066818
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006289182
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可