胃食道逆流症(GERD)の新しい考え方-とくにNERD(非びらん性胃食道逆流症)とBarrettの病態について-

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  • New conceptual framework of GERD -especially regarding pathophysiology of NERD and Barrett's esophagus-

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抄録

GERDは「胃食道逆流により症状や合併症が引きおこされる疾患」と定義される比較的新しい概念である.この中には内視鏡で食道炎がないのに症状がある「非びらん性胃食道逆流症NERD」,内視鏡的にびらんなどの粘膜障害が認められる「逆流性食道炎」,食道の円柱上皮化生をきたした「バレット食道」の三つのタイプの疾患が含まれる.これまでこのGERDの三つの疾患の病態は基本的に同様で,その逆流の程度が異なるだけと考えられていた.すなわちNERDは逆流性食道炎の軽症型であり,バレット食道は逆流性食道炎の重症型であるとの考えである.しかし,最近の研究から三つの疾患は食道内への酸逆流をその主な原因とするものの,その病態は基本的に異なっており互いの移行はむしろ少ないのではないかとの新しい考えが提唱され注目されている.<br>

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