MPO-ANCAとPR3-ANCA陽性の壊死性血管炎を伴ったSLEの1例

  • 新田 悠紀子
    独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター皮膚科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Necrotizing Vasculitis & MPO- and PR3-ANCA Associated with Systemic Lupus Erythematosus
  • MPO ANCA ト PR3 ANCA ヨウセイ ノ エシセイ ケッカンエン オ トモナッタ SLE ノ 1レイ

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抄録

54歳女性.27歳時に全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematodes; SLE)を発症し,Prednisolone(PSL)10 mg/日内服にて経過良好であった.53歳時に両大腿に有痛性皮下結節を認め,組織像で細・小動脈の壊死性血管炎の像を呈した.myeloperoxidase antineutrophil cytoplasmic antibody(MPO-ANCA)とproteinase 3 antineutrophil cytoplasmic antibody(PR3-ANCA)が陽性であった.狭義のANCA関連血管炎を伴ったSLEと診断し,PSL 30 mg/日内服で皮下結節は消退した.本邦において,SLEでMPO-ANCA陽性例は14例あり,MPO-,PR3-ANCA両方陽性の報告例は10例であった.当科のSLE90例中,MPO-ANCAのみ陽性の症例はなく,MPO-,PR3-ANCA陽性例は本症例のみであった.

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参考文献 (19)*注記

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