6年間経過観察した大酒家の多発性肝過形成結節の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Hyperplastic nodules of the liver in a patient with alcoholic liver cirrhosis: follow-up for six years
  • 症例報告 6年間経過観察した大酒家の多発性肝過形成結節の1例
  • ショウレイ ホウコク 6ネンカン ケイカ カンサツ シタ ダイシュカ ノ タハツセイ カン カケイセイ ケッセツ ノ 1レイ

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抄録

症例は38歳,女性.焼酎3∼5合/日15年間の飲酒歴を有する大酒家である.1996年アルコール性肝硬変と診断され,食道静脈瘤破裂のため当科に入院した.1999年,肝両葉に径10-20mmの多発性低エコー腫瘤を認め,S8腫瘤の生検で大酒家肝過形成結節と診断した.2002年,この腫瘤が造影CT早期相で造影効果を呈し,再生検したが同様に過形成結節の組織像であった.また2000年にS4に出現した径5mmの腫瘤が次第に増大して径20mmとなり,2004年7月生検したところ過形成結節の所見であった.この腫瘤はその後CT造影効果の変化を呈し,2005年7月径30mmとなったが再生検の結果同様の組織所見であった.今回,大酒家の肝過形成結節を6年間追跡し,腫瘤径の増大および縮小と画像所見の変化を呈する興味ある経過を観察した.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 47 (11), 503-510, 2006

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (18)*注記

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