Energy efficiency of HALO (Hip and Ankle Linked Orthosis)

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  • 対麻痺用新歩行装具HALO(Hip and Ankle Linked Orthosis)の歩行効率

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股継手と足継手を連動させ, 歩行中に常に足底が床と平行になる機構と荷重足の足継手に加わる背屈モーメントを対側の下肢の振り出しに利用する, 対麻痺用の歩行装具HALOの歩行速度, 歩幅, 歩行時の酸素消費量を, 同一被検者で Primewalk (PW) と比較検討した. 症例は, 23歳男性でT7以下の完全対麻痺と, 29歳男性でT9以下の完全対麻痺の2名で, 1周30mの楕円形トラックを自由歩行で3周させた. 装具を変えて同様に試行し, 日を変えて行った2回のデータを平均した. 単位時間あたりの酸素消費量は両症例ともHALOが少なく, エネルギーコストもHALOはPWに比べてT7でおよそ75%, T9で60%であった. 歩行速度, 歩幅, 歩調は両症例ともHALOが大きかった. 10mの直線距離の最大速力での歩行では, 速度はT9の症例でHALOが35.0m/min, PWが14.0m/min, T7の症例ではそれぞれ24.8m/min, 14.3m/minであった. 歩幅, 歩調も, ともにHALOがPWを上回っていた. HALOの振り出し補助機構と歩行安定性が歩幅の増大を可能にし, 歩行速度の向上をもたらした. その結果, 歩行効率の向上が得られたと考えられた.

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