書誌事項
- タイトル別名
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- SIGNIFICANCE OF DAMAGE CONTROL SURGERY AND PANCREATODUODENECTOMY FOR CASES WITH TYPE IIIb PANCREATIC INJURY
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抄録
背景 : 重症外傷患者の治療戦略としてDCS (damage control surgery) の重要性が報告されているが, 当科では実践的で簡便なスコア (血圧90以下, BE-7.5以下, 体温35度以下) を用いてDCSの決断を行っている. また, 重症膵損傷の治療方針に関する本邦のガイドラインは示されていない. 目的 : III型膵損傷の治療方針を示すとともに当科のDCS決断スコアの妥当性を検討する. 対象と方法 : 12例のIII型膵損傷手術症例を対象に, DCS施行群 (A群) と非施行群 (B群) に分け転帰, 術式, 平均DCSスコア等を比較検討. 結果 : IIIa型の術式は膵体尾部切除術で良好な転帰で, IIIb型でDCSスコア2項目以下の症例も全例救命しえていた. 平均DCSスコアはA群において有意に高かった. 考察 : III型膵損傷に対しても当科のDCSの決断基準は妥当であり, 根治的術式はIIIa型で膵体尾部切除術, IIIb型は膵頭十二指腸切除術等の術式が望ましい.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 68 (1), 18-22, 2007
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204847625216
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- NII論文ID
- 130004516323
- 10018716358
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可