和歌山県中南部域で採集されたマミズクラゲ(ヒドロ虫綱, 淡水クラゲ目, ハナガサクラゲ科)の成熟クラゲの生物学的記録

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書誌事項

タイトル別名
  • Biological notes on mature freshwater medusae, Craspedacusta sowerbyi (Hydrozoa, Limnomedusae, Olindiidae), from southcentral Wakayama Prefecture, Japan
  • ワカヤマケン チュウナンブイキ デ サイシュウサレタ マミズクラゲ ヒドロチュウコウ タンスイクラゲモク ハナガサクラゲカ ノ セイジュク クラゲ ノ セイブツガクテキ キロク

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抄録

1996年から2006年までに,和歌山県中部の田辺市と白浜町の溜池やダム湖の計4箇所で,漢水産のマミズクラゲCraspedacusta sowerbyi Lankester(ヒドロ虫網,淡水クラゲ目,ハナガサクラゲ科)が採集された.本種の成熟した雌雄のクラゲの形態と触手の刺胞および精子の大きさを記載する.今回,成熟クラゲの最大個体は,傘径22mm,触手は最多で514本,感覚器は183個を有しており,隣国の中国や韓国産よりもよく発達し複雑な形質状態であった.マミズクラゲはわが国では形態変異が大きく,わが国の他県から報告済みの個体は今回の個体よりもさらに触手数が多く700本に達するものも知られる.本個体では末受精卵が単為発生を起こして遊泳する幼生には発達しなかった.

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