大腿骨頚部骨折に対するハンソンピンによる骨接合術の治療成績

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  • Treatment of Femoral Neck Fracture with Hansson Pins

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抄録

2003年12月以降,大腿骨頚部骨折の加療としてHansson pinによる骨接合術を施行している.対象は観察期間12週以上行えた19例とした.年齢は51歳~93歳までの平均72歳,男性4例,女性15例で術後追跡期間は平均48週であった.骨折型はGarden分類にてstage I:2例,stage II:4例,stage III:7例,stage IV:6例で,転位型が68%を占めていた.骨癒合率は術後3週で転倒し,再手術を施行した1例を除く18例中16例,84%に見られた.術後合併症は偽関節と大腿骨頭壊死が2例ずつ出現した.術直後のGAI(Garden alignment index)と術後合併症については,12例,64%が良好な整復状態にあり,偽関節,骨頭壊死症例もその範疇に属していた.骨折型とTelescoping量については偽関節の2例は20mm以上であった.時間的推移においても2例の偽関節症例は術後早期から大きな転位が見られており,このような症例に対しては免荷期間を長めにとるなどの慎重に後療法を行う必要があると思われた.

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