前腕長と下腿長を用いた高齢者の身長推定

  • 久保 晃
    慈誠会記念病院 リハビリテーション科
  • 啓利 英樹
    慈誠会徳丸病院 リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Estimating Height from Forearm and Lower Leg Lengths of Elderly Persons
  • ゼンワンチョウ ト カタイチョウ オ モチイタ コウレイシャ ノ シンチョウ スイテイ

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抄録

本研究の目的は,高齢入院患者47例,年齢71.6±9.0歳を対象に,簡便に測定可能な前腕長と下腿長をもとに身長の実測が困難な高齢者の身長を推定することである。前腕長は肘頭近位部から尺骨茎状突起遠位部まで,下腿長は腓骨頭近位部から外果遠位部までと定義し,前腕長と下腿長を加えた前腕・下腿合計長を算出した。立位身長と前腕・下腿合計長との相関係数はr=0.87(p<0.01)で,回帰式は(身長)=2.1×(前腕・下腿合計長)+37.0,決定係数は0.76であった。この回帰式を用いることで,ADL能力に依存せずに多くの高齢者を対象に身長の推定が可能となり,BMIなどの体格評価から栄養状態等への応用が可能な点で有意義であると考えられる。<br>

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