ラボスケール膜分離バイオリアクターによるベトナムホーチミン市のゴカット埋立処分場浸出水の処理成績

  • Sang Nguyen Nhu
    大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻
  • 惣田 訓
    大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻
  • 清 和成
    大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻
  • 石垣 智基
    龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科
  • Triet Lam Minh
    Department of Natural Resources and Environment of Hochiminh City, Vietnam
  • 池 道彦
    大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻
  • 藤田 正憲
    高知工業高等専門学校

書誌事項

タイトル別名
  • Performance of Lab-Scale Membrane Bioreactor for Leachate from Go Cat Landfill in Ho Chi Minh City, Vietnam
  • Performance of lab-sale membrane bioreactor for leachate from Go Cat landfill in Ho Chi Minh City, Vietnam

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抄録

ベトナムホーチミン市のゴカット埋立処分場から発生する浸出水の水質を分析し、その処理をラボスケールの膜分離バイオリアクター(MBR)を用いて行った。浸出水中のCOD濃度は、乾季(2003年11月、2004年4月)と雨季(2004年4月、8月)において、それぞれ39.6-59.8 g l-1および1.1-4.0 g l-1であった。これは、モンスーン気候の夏季には、集中的な降雨によって浸出水の発生量が増加し、その水質が分解と希釈を受け、大きく変化することを示している。BOD/COD比は、年間を通じて0.68以上であり、この浸出水の処理には生物学的プロセスが有効であることが示唆された。MBRは、90日間に渡って容積負荷率1.9-4.2 mg-COD l-1 d-1で運転された。MBRに設置された膜(マイクロフィルター)は、活性汚泥を十分に高濃度に維持し、COD-VSS負荷率は、0.097-0.616 g-COD g-VSS-1 d-1に抑えられ、84-97%の高いCOD 除去率をMBRは示した。実験結果より、CODの排水基準100 mg l-1は、おそらく雨季には達成できると思われるものの、特に乾季には後処理なしには達成が困難であるものと考えられた。

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被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (21)*注記

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