北海道和種馬にみられた線維性骨異栄養症の臨床病理学的観察

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タイトル別名
  • Clinicopathological Observations of Fibrous Osteodystrophy in Hokkaido Native Horses
  • ホッカイドウ ワシュバ ニ ミラレタ センイセイ コツ イ エイヨウショウ

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抄録

北海道和種肥育馬2頭に左右対称性の顔面骨の腫脹, 骨硬度の低下, 跛行・歩行困難などを主症状とした線維性骨異栄養症がみられた. 両例ともに血清Ca値の低下, PおよびMg値の増加, ALP3値の上昇も認められた. 血清上皮小体ホルモンは著しい高値を示し, Ca剤投与した2頭のうち血清カルシトニン値の増加が1例にみられた. 血清25-OH-VDは正常値を示したが, 1, 25-(OH) 2VDは明らかに高値であった. 病理学的に破骨細胞性骨吸収と上・下顎骨における線維性結合組織の増殖および上皮小体の過形成性肥大がみられた. 低Ca, 高P/Ca比飼料の長期間給与による栄養性上皮小体機能亢進が原因と考えられた.

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参考文献 (14)*注記

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