豚流産例からのC群レンサ球菌の分離

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タイトル別名
  • Isolation of Streptococcus group C from a Sow with Abortion
  • ブタ リュウザンレイ カラ ノ Cグン レンサキュウキン ノ ブンリ

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抄録

一貫経営の養豚場において, 母豚1頭が食欲不振を示し, 分娩予定日より約2週間早く流産した. 娩出胎子, 胎盤各5例の剖検では, 胎盤は混濁し, 胎子では皮下浮腫, 血様胸水および腹水の増量, 心外膜と腎臓の出血が認められた. 組織学的には, 胎盤の絨毛の壊死が著明で, 病変部にグラム陽性球菌が多数みられ, 胎子では肝巣状壊死, 脳膜炎, 菌塞栓が認められた. 5例中3例の胎子の各臓器から, C群レンサ球菌が純粋に分離された. 有意のウイルスは検出されず, 日本脳炎, 豚パルボウイルスに対する抗体も陰性であった.

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参考文献 (19)*注記

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