長崎地方のスポロトリコーシス21例の検討―1993年から2001年までの集計―

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タイトル別名
  • Observation of 21 Sporotrichosis Cases Examined in the Nagasaki Area from 1993 to 2001
  • ―1993年から2001年までの集計―

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抄録

長崎大学医学部皮膚科学教室で1993年1月から2001年12月までの9年間に21例のスポロトリコーシスを経験した。そのうちの1例を供覧すると共に, この21例について検討を行った。男女比は1:1。50~79歳に多く (66.7%), 0~9歳の小児例は2例 (9.5%) であった。病型は限局性皮膚型16例 (76.2%), リンパ管型5例 (23.8%) であり, 部位別では顔面7例 (33.3%), 上肢12例 (57.1%), 下肢2例 (9.5%) であった。顔面では全例限局性皮膚型であった。上肢では限局性皮膚型, リンパ管型の比が2:1であったのに対し, 下肢では1:1であった。また上肢では12例中8例と右に多かった。小児例は2例とも顔面であり, 高齢者では上肢に多かった。発症に季節的な差異はなかった。島原半島の症例が約半数を占めていた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 66 (4), 389-394, 2004

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (25)*注記

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